暗黒魔王と新人魔王、2柱の魔王でお送りする『あんしん魔王講座』は、『でたとこサーガ』をより楽しく遊ぶため、さまざまな悩みに答えるサポート記事です!
第ニ回目のテーマは「お手軽セッション」。“GM”と言うと重く考えがちですが、まずは気軽にシンプルに遊んでいけば自然と慣れていくものです。新人魔王の挑戦をご覧ください!
(文:神谷涼、イラスト:グラゲイダー)
「さて、セッション練習の話であったな」
「はい、そうですけど……」
「では、さっそくするとしよう」
「えええっ!? 何も準備してませんよ?」(おろおろ)
「かまわん。まず、使用するキャラクターを選ぶがよい」
「選ぶ?」
「うむ。サンプルキャラクターを選ぶがよい」
「えっと……じゃあ、ヒロイン役してみたいですし『聖王女』さんで……」
「すまぬが、攻撃スキルと防御スキルを持ったキャラクターにせよ。馴れてくれば、気にせずともよいが」
「むぅ、先に言ってくださいよ……それじゃ『王道勇者』さんで」
「ならば余は、自ら出向こうではないか」(『暗黒魔王』を選ぶ)
「えーっと、で、シナリオとか敵は……」
「目の前におるであろう」(ゴゴゴゴゴ)
「はい?(汗)」
「ルールを間違えたくないならば、ルールの予習をするのみ。戦闘ルールを知るため、余と一対一で戦うのだ!」
「えええーっ!?」
「対戦プレイというものよ。ああ、烙印は先に三つ得た方をバッドエンドとするがよい。また、出目によって詰みもある、途中で降参してもよいぞ」
「えっとっ、えっとっ!?」
「さあ、行動順はクラス掲載順だ! そちらが先だぞ。お互いNPCではなく、PCなのだからな! 来るがよい勇者よ……」
「うぇぇぇー!? そ、それじゃ、《聖剣》と《必殺技》で……」
「ふふん、いきなり《必殺技》とは……勝った!」
6ターン後。
「ぐぬぬ、フラグを増やして《暗黒闘気》を振り直し、《愉悦》で体力を回復だ!」
「むー、しぶといですね」
コロコロ……振りなおした出目は3。
「ごばっ! 出目がっ! 出目がっ!」
「7点ダメージで、烙印3つめですね♪ バッドエンド表を振ってください」(にこにこ)
「まだだ! 12が出れば……!」(必死)
コロコロ……出目は8。
「【虜囚】ですね?」(にっこり)
「つ、捕まっただと……くっ、殺せ!」
「ふっふっふっ、敗者に選択の自由などありません。どんな目に合うか楽しみにしてください」(ゴゴゴゴゴ)
「お、おい、勇者の言うことではないぞ(汗)」
「……ハッ(赤面)」
「今回で、そなたの魔王の才能、よくわかったぞ」
「う、うぇぇぇ……(ぷしゅーっ)」
「まあよい。わかったであろう。こうすれば2人で戦闘ルールの予習ができる。今回はサンプルキャラであったが、時間があれば自作キャラでも構わん」
「は、はいぃ……(赤面)」
「ちょっとした時間や、チャットなどでしてもよいな」
「た、確かに、まだ一時間たってませんね」(時計チラッ)
「一人でもできなくはないが、二人でした方が楽しい。演出やロールプレイも交えれば、なおよいぞ」
「そうですね、一人なら呼びやすいし……わかりました、やってみます!」
「うむ、この練習に馴れたなら、次は応用法についても教えてやろう」
その応用方法とは?
『でたとこ』のGMに慣れるのに便利な「お手軽セッション」のススメ、次回に続く!